更新履歴
2012年8月29日 標準AタイプジュンフロンETFEロボットケーブル(柔軟PVCシース)ジュンフロンハイバリアPFAチューブジュンロンUP1・AP1・AP4チューブのページを追加、ロボットケーブルのページを刷新しました。
2012年6月14日 可動部対応デバイスネットケーブルサーボモーター周辺機器用ロボットケーブルのページを追加しました。
2009年7月27日 補償導線被覆熱電対のページ刷新しました。
2009年7月27日 被覆熱電対ふっ素樹脂被覆極細熱電対線を追加しました。
2008年12月16日 補償導線・被覆熱電対の熱電対の規格、絶縁体と外被材料に「シリカガラス繊維」「セラミック繊維」を追加しました。
2008年12月16日 補償導線・被覆熱電対の熱電対の規格、絶縁体と外被材料の「フッ素樹脂FEP」「シリカガラス繊維」「セラミック繊維」に詳細ページを追加しました。

 補償導線の種類

「H24年6月20日付でJIS規格の改定の公示がありました。」

補償導線は使用される熱電対の種類により下表のように分類されます。
新記号 旧記号 導体の構成材料 熱電対
JIS-'95 JIS-'81 +側導体 −側導体
BC BX B
RCA RX 銅及びニッケルを主とした合金 R
RCB 銅及びニッケルを主とした合金
SCA SX 銅及びニッケルを主とした合金 S
SCB 銅及びニッケルを主とした合金
NX - ニッケル及びクロムを主とした合金 ニッケル及びシリコンを主とした合金 N
NC - 銅及びニッケルを主とした合金 銅及びニッケルを主とした合金
KX KX ニッケル及びクロムを主とした合金 ニッケルを主とした合金 K
KCB WX 銅及びニッケルを主とした合金
KCC VX 銅及びニッケルを主とした合金
EX EX ニッケル及びクロムを主とした合金 銅及びニッケルを主とした合金 E
JX JX 銅及びニッケルを主とした合金 J
TX TX 銅及びニッケルを主とした合金 T


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 補償導線の規格
●日本    JIS C 1610-1995 (新JIS規格)
   JIS C 1610-1981 (旧JIS規格)
●米国    ASTM E230-1996 (旧ANSI MC96.1)


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 補償導線の誤差の許容差
JIS C 1610-1995 ASTM E230-1996
種  類 導体構成材料 補償接点温度 許容差(μV) 種類 補償接点温度 許容差(℃)
JIS-'95 JIS-'81 クラス1 クラス2 Standard,Special
BC BX Cu Cu 0〜+100 - BX 0〜+100 ±3.7(St.)
RCA RX Cu Cu-Ni 0〜+100 - ±30 RX 0〜+200 ±5.0(St.)
RCB 0〜+200 - ±60
SCA SX Cu Cu-Ni 0〜+100 - ±30 SX 0〜+200 ±5.0(St.)
SCB 0〜+200 - ±60
NX - Ni-Cr Ni-Si −25〜+200 ±60 ±100 NX 0〜+200 ±2.2(St.)
NC - Cu-Ni Cu-Ni 0〜+150 - ±100 - - -
KX KX Ni-Cr Ni-Al −25〜+200 ±60 ±100 KX 0〜+200 ±2.2(St.)
KCA - 0〜+150 - ±100
KCB WX Fe Cu-Ni 0〜+150 - ±100 - - -
KCC VX Cu Cu-Ni 0〜+100 - ±100 - - -
EX EX Ni-Cr Cu-Ni −25〜+200 ±120 ±200 EX 0〜+200 ±1.7(St.)
JX JX Fe Cu-Ni −25〜+200 ±85 ±140 JX 0〜+200 ±1.1(Sp.)、±2.2(St.)
TX TX Cu Cu-Ni −25〜+200 ±30 ±60 TX −60〜+100 ±0.5(Sp.) 、±1.0(St.)


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 補償導線の絶縁材質における使用区分
使用区分 記号 旧記号 絶縁体の材料 使用温度範囲 備      考
一      般      用 G G ビニル系 −20〜+100℃
@RCBおよびSCBには適合しない。
ABC,RCA,SCA,NC,KCA,KCBおよびKCCの
使用温度範囲は0℃〜+100℃とする。
耐      熱      用 H H ガラス系 0〜+150℃
RCA,SCA,KCCには適合しない。
高   耐   熱   用 S - ふっ素樹脂系 −25〜+200℃
RCA,SCA,KCCには適合しない。
他のコンペンセーション形導体は温度範囲により可


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 補償導線の標準色
種      類 JIS-'95区分1(IEC) JIS-'95区分2(JIS-'81) ASTM E230-'96 BS-1843
JIS-'95 JIS-'81 絶縁体 外被 絶縁体 外被 絶縁体 外被 絶縁体 外被
BC BX  白  - - -
RCA RX
RCB
SCA SX - - -
SCB
NX - ピンク ピンク - - - - - -
NC - - - - - - - - - -
KX KX
KCA - - - - - - -
KCB WX - - - - - -
KCC VX - - -
EX EX 青紫 青紫
JX JX
TX TX


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 絶縁体材料および使用温度範囲
絶      縁      体 シ   ー   ス(外被) 使用区分 使用温度℃ 耐水性 耐油性 難燃性 記号
90℃耐熱ビニル
90℃耐熱ビニル
一般用 −20〜+90 HV
105℃耐熱ビニル
105℃耐熱ビニル
一般用 −20〜+105 SHV
105℃耐熱ビニル
難燃低塩酸ビニル
一般用 −20〜+90 FR-HV
架橋ポリエチレン
クロロプレンゴム
一般用 −40〜+70 XENR
ポリエチレン
ポリエチレン
一般用 −60〜+75 × PE
架橋ポリエチレン
架橋ポリエチレン
一般用 −60〜+80 × XE
シリコンゴム
シリコンゴム
耐熱用 −60〜+180 × SR
シリコンゴム
ガラスヤーン
耐熱用 −20〜+180 SRGB
ガラスヤーン
ガラスヤーン
耐熱用 0〜+200 × GB
PFA
PFA
耐熱用 −195〜+260 PFA
FEP
FEP
耐熱用 −253〜+200 FEP


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 1対補償導線   1Pair extension and compensating cable
断面図
Cross Sectinal
View
導体
Conductor
絶縁体
Insulation
遮   蔽 シース
Sheath
仕上
外径
構   成
本/mm
Strands/mm
断面積mm2
Cross
Sectinal
Area
材   質
Material
厚さmm
Thick-
ness
厚さmm
Shielding
Thick-
ness
材   質
Material
厚さmm
Thick-
ness
mm
Overall
Diameter
7/0.32 0.5 耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
0.47 - 耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
0.65 3.2×5.1
7/0.45 1.25 0.5 0.7 3.8×6.1
4/0.65 1.3 0.6 0.8 4.4×7.1
7/0.65 2.3 0.6 0.8 4.8×7.9
7/0.3 0.5 ガラスヤーン
Glassfiber yarn
0.4 ガラスヤーン
Glassfiber yarn
0.3 2.3×4.0
7/0.45 1.25 0.4 0.35 2.9×5.0
4/0.65 1.3 0.4 0.35 3.1×5.4
7/0.65 2.3 0.4 0.35 3.5×6.2
7/0.32 0.5 フッ素樹脂
FEP、PFA
0.25 フッ素樹脂
FEP、PFA
0.3 2.1×3.5
7/0.45 1.25 0.3 0.4 2.8×4.7
4/0.65 1.3 0.3 0.4 3.0×5.1
7/0.65 2.3 0.3 0.4 3.4×5.9
7/0.32 0.5 耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
0.47 編組遮蔽
Shielding
Braid
0.3
耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
0.65 3.8×5.7
7/0.45 1.25 0.5 0.7 4.4×6.7
4/0.65 1.3 0.6 0.8 5.0×7.7
7/0.65 2.3 0.6 0.8 5.4×8.5
7/0.3 0.5 ガラスヤーン
Glassfiber yarn
0.4 ガラスヤーン
Glassfiber yarn
0.3 2.9×4.6
7/0.45 1.25 0.4 0.35 3.5×5.6
4/0.65 1.3 0.4 0.35 3.7×6.0
7/0.65 2.3 0.4 0.35 4.1×6.8
7/0.32 0.5 フッ素樹脂
FEP、PFA
0.25 フッ素樹脂
FEP、PFA
0.3 2.7×4.1
7/0.45 1.25 0.3 0.4 3.4×5.3
4/0.65 1.3 0.3 0.4 3.6×5.7
7/0.65 2.3 0.3 0.4 4.0×6.5
7/0.32 0.5 耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
0.47 - 耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
0.8 5.5
7/0.45 1.25 0.6 1.0 7.2
4/0.65 1.3 0.6 1.0 7.6
7/0.65 2.3 0.6 1.0 8.4
7/0.32 0.5 フッ素樹脂
FEP、PFA
0.25 フッ素樹脂
FEP、PFA
0.3 3.6
7/0.45 1.25 0.3 0.4 4.8
4/0.65 1.3 0.3 0.4 5.2
7/0.65 2.3 0.3 0.4 6.0
 
7/0.45 1.25 耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
0.6 編組遮蔽
Shielding
Braid
0.3
耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
1.0 7.8
4/0.65 1.3 0.6 1.0 8.5
7/0.65 2.3 0.6 1.0 9.3
7/0.45 1.25 ガラスヤーン
Glassfiber yarn
0.4 ガラスヤーン
Glassfiber yarn
0.35 5.6
4/0.65 1.3 0.4 0.35 6.1
7/0.65 2.3 0.4 0.35 6.8
7/0.32 0.5 フッ素樹脂
FEP、PFA
0.25 フッ素樹脂
FEP、PFA
0.3 4.2
7/0.45 1.25 0.3 0.4 5.4
4/0.65 1.3 0.3 0.4 5.8
7/0.65 2.3 0.3 0.4 6.6
7/0.45 1.25 耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
0.6 軟銅
テープ
copper
tape
耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
1.0 8.0
4/0.65 1.3 0.6 1.0 8.8
7/0.65 2.3 0.6 1.0 9.5
7/0.45 1.25 ポリエチレン
Polyethylene
PE
0.6 ポリエチレン
Polyethylene
PE
1.0 8.0
4/0.65 1.3 0.6 1.0 8.8
7/0.65 2.3 0.6 1.0 9.5
7/0.45 1.25 耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
0.6 アルミ
マイラー
テープ
(ドレン線入)
耐熱ビニル
Heat resistant
H-PVC
1.0 7.3
4/0.65 1.3 0.6 1.0 7.8
7/0.65 2.3 0.6 1.0 8.5
アルミマイラーテープの場合左記断面図の押え巻が無くなりテープ内部にドレン線が入ります。


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 一般用多対式補償導線   Multi-pair Extension and Compensating Cable for General Use
Pair
対数
導   体   Conducter 絶縁体厚さ mm
Insulation
Thickness
シース厚さ mm
Sheath
Thickness
仕上外径 約mm
Overal Diameter
遮蔽付仕上外径 約mm
Overal Diameter
with Shielding
構   成
Strands/mm
断面積   mm2
Cross Sectin Area
3 7/0.32 0.5 0.47 1.2 9.3 10.0
7/0.45 1.25 0.6 1.3 11.7 12.3
4/0.65 1.3 0.6 1.3 13.6 14.2
7/0.65 2.3 0.6 1.3 14.9 15.5
4 7/0.32 0.5 0.47 1.2 10.3 11.0
7/0.45 1.25 0.6 1.3 12.8 13.4
4/0.65 1.3 0.6 1.3 15.0 15.6
7/0.65 2.3 0.6 1.4 16.5 17.1
5 7/0.32 0.5 0.47 1.2 11.2 11.9
7/0.45 1.25 0.6 1.4 14.4 15.0
4/0.65 1.3 0.6 1.4 16.3 16.9
7/0.65 2.3 0.6 1.6 18.1 18.7
7 7/0.32 0.5 0.47 1.2 12.4 13.1
7/0.45 1.25 0.6 1.6 15.8 16.4
4/0.65 1.3 0.6 1.6 18.0 18.6
7/0.65 2.3 0.6 1.8 20.4 21.0
8 7/0.32 0.5 0.47 1.4 14.3 15.0
7/0.45 1.25 0.6 1.6 17.7 18.3
4/0.65 1.3 0.6 1.8 20.6 21.2
7/0.65 2.3 0.6 1.8 22.9 23.5
10 7/0.32 0.5 0.47 1.4 15.1 15.8
7/0.45 1.25 0.6 1.8 19.0 19.6
4/0.65 1.3 0.6 1.8 21.7 22.3
7/0.65 2.3 0.6 2.0 24.5 25.1
12 7/0.32 0.5 0.47 1.4 16.0 16.7
7/0.45 1.25 0.6 1.8 20.2 20.8
4/0.65 1.3 0.6 1.8 23.1 23.7
7/0.65 2.3 0.6 2.0 26.1 26.7
15 7/0.32 0.5 0.47 1.6 17.7 18.4
7/0.45 1.25 0.6 1.8 21.9 22.5
4/0.65 1.3 0.6 2.0 25.5 26.1
7/0.65 2.3 0.6 2.0 28.3 28.9
20 7/0.32 0.5 0.47 1.6 20.3 20.9
7/0.45 1.25 0.6 2.0 25.1 25.7
4/0.65 1.3 0.6 2.0 28.8 29.4
7/0.65 2.3 0.6 2.0 32.1 32.7
【多対形 10対の例】



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 補償導線の遮蔽
補償導線が外部から誘導を受ける恐れのある場所に敷設する場合には、静電遮蔽または電磁遮蔽が必要となります。
静電遮蔽は電力線等の電圧により生じる静電誘導障害を除去するために、電磁遮蔽は電力線等の電流により生じる電磁誘導障害を除去するために使用されます。
■遮蔽構造
遮蔽の種類 適用
静電遮蔽 軟銅テープ
・最も一般的に使用される
・多対形の一括遮蔽
アルミマイラーテープ
・軟銅テープより可とう性が良く安価
・ドレンワイヤーにより遮蔽層の断線の心配が無く接地も簡単
・多対形の各対遮蔽にも適用できる
スズメッキ軟銅線編組
・可とう性が良い
・接地が簡単
・多対形の各対遮蔽に使用される
電磁遮蔽 軟銅テープ+軟鉄テープ
・最も一般的に使用される
・多対形の一括遮蔽に使用される
軟銅線編組+軟鉄線編組
・可とう性が良い
・多対形の各対遮蔽に使用される

■製品記号

1
補償導線の標準色
C1 (color 1) 色区分1 JIS-'95(IEC)
C2 (color 2) 色区分2 JIS-'95(旧JIS-'81)
ASTM ASTM E230-'96
2
補償導線の種類
3
熱起電力許容差
1 クラス1
2 クラス2
Sp. ASTM   Special
St. ASTM   Standard
4
使用区分
G 一般用(耐熱ビニル系)
H 耐熱用(ガラス系)
S 高耐熱用(フッ素樹脂系)
5
導体構成
6
対数
7
一括遮蔽
S1 軟銅テープ遮蔽
S2 軟銅線編組
S3 アルミマイラーテープ
8
絶縁体材質
9
シース材質
10
形   状
F 平型
R 丸型