補償導線の種類
H24年6月20日付でJIS規格の改定の公示がありました
補償導線は使用される熱電対の種類により下表のように分類されます
新記号 |
旧記号 |
導体の構成材料 |
熱電対 |
JIS-’95 |
JIS-’81 |
+側導体 |
-側導体 |
熱電対 |
BC |
BX |
銅 |
銅 |
B |
RCA |
RX |
銅 |
銅及びニッケルを主とした合金 |
R |
RCB |
RX |
銅 |
銅及びニッケルを主とした合金 |
R |
SCA |
SX |
銅 |
銅及びニッケルを主とした合金 |
S |
SCB |
SX |
銅 |
銅及びニッケルを主とした合金 |
S |
NX |
– |
ニッケル及びクロムを主とした合金 |
ニッケル及びシリコンを主とした合金 |
N |
NC |
– |
銅及びニッケルを主とした合金 |
銅及びニッケルを主とした合金 |
N |
KX |
KX |
ニッケル及びクロムを主とした合金 |
ニッケルを主とした合金 |
K |
KCB |
WX |
鉄 |
銅及びニッケルを主とした合金 |
K |
KCC |
VX |
銅 |
銅及びニッケルを主とした合金 |
K |
EX |
EX |
ニッケル及びクロムを主とした合金 |
銅及びニッケルを主とした合金 |
E |
JX |
JX |
鉄 |
銅及びニッケルを主とした合金 |
J |
TX |
TX |
銅 |
銅及びニッケルを主とした合金 |
T |
補償導線の遮蔽
補償導線が外部から誘導を受ける恐れのある場所に敷設する場合には、静電遮蔽または電磁遮蔽が必要となります。
静電遮蔽は電力線等の電圧により生じる静電誘導障害を除去するために、電磁遮蔽は電力線等の電流により生じる電磁誘導障害を除去するために使用されます。
■遮蔽構造
遮蔽の種類 |
適用 |
静電遮蔽 |
軟銅テープ |
・最も一般的に使用される ・多対形の一括遮蔽 |
アルミマイラーテープ |
・軟銅テープより可とう性が良く安価 ・ドレンワイヤーにより遮蔽層の断線の心配が無く接地も簡単 ・多対形の各対遮蔽にも適用できる |
スズメッキ軟銅線編組 |
・可とう性が良い ・接地が簡単 ・多対形の各対遮蔽に使用される |
電磁遮蔽 |
軟銅テープ+軟鉄テープ |
・最も一般的に使用される ・多対形の一括遮蔽に使用される |
軟銅線編組+軟鉄線編組 |
・可とう性が良い ・多対形の各対遮蔽に使用される |
■製品記号
1 |
補償導線の標準色 |
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C1 |
(color 1) |
色区分1 |
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JIS-’95(IEC) |
|
C2 |
(color 2) |
色区分2 |
|
JIS-’95(旧JIS-’81) |
|
ASTM |
|
|
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ASTM E230-’96 |
2 |
補償導線の種類 |
3 |
熱起電力許容差 |
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1 |
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クラス1 |
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2 |
|
|
|
クラス2 |
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Sp. |
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|
ASTM Special |
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St. |
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|
ASTM Standard |
4 |
使用区分 |
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G |
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一般用(耐熱ビニル系) |
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H |
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耐熱用(ガラス系) |
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S |
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|
高耐熱用(フッ素樹脂系) |
5 |
導体構成 |
6 |
対数 |
7 |
一括遮蔽 |
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S1 |
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軟銅テープ遮蔽 |
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S2 |
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軟銅線編組 |
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S3 |
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アルミマイラーテープ |
8 |
絶縁体材質 |
9 |
シース材質 |
10 |
形 状 |
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F |
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平型 |
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R |
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丸型 |